チラシデザイナーが教える、デザインのポイントまとめ

数々のチラシを作成してきた中で、基本的なルールや、これだけはやってはいけないという内容をまとめました。これらのポイントを押さえて、より効果的なチラシを目指しましょう。
デザインするのは私たちですが、その商品やサービスを一番理解しているのはお客様自身です。
そのサービスを間違ったニュアンスで宣伝したくないですよね。
デザインのルールを知ることで、より理解を深め、抜かりのないチラシを作りましょう。

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トンボ

印刷データを印刷所に出すうえでやっておかなければいけない工程がトンボ(トリムマーク)です。
トンボとは、その角と中央と辺の外側に示してあるマークのことをいいます。
広告業界では3mmルールといわれ、一般的な印刷物は3mmで作成し、直線上にあるトンボに合わせてカットしていきます。

トンボはなぜあの形なのでしょうか。
」(かぎかっこ)だと定規を使ってカットする場合、斜めにカットすることが無くなるからです。
トンボを作っておくことでカットする際、ズレ幅を軽減することができます。
私たちはチラシデザインの仕上がり前にミスがないか提出します。提出する際、余白部分を切り取って提出しますが、出来上がりの状態が分かるため、ミス以外のデザインを良くするためその心掛けをしています。
このあとに記述する「塗り足し」とトンボは深く関係しています。

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塗り足し

刷り上がった印刷物を一枚ずつ切り取る際、数mmズレる場合があります。
このとき、数mmのズレのせいで、余白の白い部分も一緒に切り取ってしまうことがあります。
それを避けるために、「塗り足し」を行います。
塗り足しの役割とは、切り取る際に余白の白い部分が仕上がりの中に混ざってしまわないよう、大目に写真や色の幅を拡げておくことです。
3mmの塗り足しを行うことで十分補えることが可能です。

文字も切れないための心構え

文字や切れてはいけない写真を外側ぎりぎりに配置しないようにしておきます。
一枚ずつ切り取る際に内側にずれてしまう時があるので、ずれてしまった時のためにも、3mmの余裕をもって切れてはいけない部分を内側に寄せます。
つまり、これはトンボを作成したときから考えて文字やイラストや写真の配置を決めておかなければいけないということになります。
もし、写真や文字を大きく入れたいのなら、用紙のサイズを大きくすればその分余裕ができます。

②メリハリのあるチラシとは

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情報を載せすぎない

お客さんにとって必要な情報は、目的とする商品があるか目的の商品は無くても興味を引く商品はあるかということです。
あれもこれもと欲張ってたくさんの情報を掲載してしまうと、どれが重要な情報なのか分からなくなり、読むのが面倒なチラシになってしまい、逆効果なのです。
できるだけシンプルに、目玉商品や、お得な情報など、注目してほしい情報を大きく、その他の商品は控えめにし、紙面に「メリハリ」をつけることが重要です。
紙面にメリハリをつけることで、結果的にそのチラシが何を訴求するチラシなのがが明確になります。
たくさんの情報を載せることよりも、ポイントを絞って伝えるほうがお客さんにも良い印象を与えられるはずです。

例えば、どちらのお刺身を食べたくなりますか?

下の2つの写真ですが、どちらもお刺身の写真です。左は盛り合わせの写真。右はタイを一切れ醤油に付けているシーン。
シズル感=瑞々しさのある切り身の方が、食べるシーンをイメージする写真になっていると思います。
このように、「盛り合わせ」のようないろいろあるものよりも、「切り身」のようなピンポイントで魅力を伝える事の方が、ターゲットにブレずに届くため広告としては効果的です。

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メリハリのつけ方

では実際にどういった部分にメリハリをつければいいのでしょうか。
まず、チラシを手にとったお客さんが最初に目に付きやすいのが、写真とキャッチコピーです。
方法の一つに文字を大きくすることが挙げられますが、他の部分と差別化を図るには2倍以上の大きさが必要です。
そのため、文書の一部を大きくしたり、金額のみ大きくしたり、色を変えるなど、効果的な工夫が必要になってきます。
特に赤や黄は目立つ色ですが、そればかり使ったり、背景の色が似た色味だとあまり効果がありません。
赤や黄を使うなら背景を暗めの色にするなど、ここでもメリハリが大切です。
その他にも余白をたくさんとることで、洗練された雰囲気を出したり、枠で囲って分類することで整理されて見やすくなります。

チラシデザインのメリハリとは、いかにポイントを強調して何をアピールしているのかということを一つに絞ることです。
ぜひ、あなたのお店独自の魅力を一つだけに絞ってチラシを配布してみてください。
きっとその事を魅力に感じてくれるお客さんが訪れ、よい関係性に発展すると思います。

③チラシの配色について

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配色により優先度の高い情報へ誘導する

優先順位の高い情報に誘目性の高い色を大きく用いることで、その情報を目立たせることが出来ます。
例えば黄色ベースに赤や黒などコントラストの強い配色はインパクトがあり、お得感やサービス提供への強い意志が伝わります。
広告の企画が安さやインパクトを訴求する場合、コントラストの強い配色で作成されると紙面イメージと配色がマッチし見やすいデザインになります。
キャッチコピーを目立たせたい時はメインビジュアルなど範囲の広いものは控えめの色にし、キャッチコピーに視線を集中させます。
逆にメインビジュアルを見せたい場合は、誘目性の高い色をメインビジュアルや周りのコンテンツにも近い色を置き、視線を集中させます。
人の視線は基本的に左から右、上から下、左上から右下へという動きをします。
視線の流れの先に誘目性の高いビジュアルや色があれば自然に目につきやすくなります。
グラデーションを用いた配色なども効果的です。 視線の動きに合わせてグラデーションをかけることで段階的に文章を読ませることが出来ます。

色を決める為の要因

よく聞く話だと思いますが、食べ物の写真には暖色を使った方が美味しそうに見えます。では、なぜ食べ物の配色には暖色が美味しそうに見えるのでしょうか
その理由は、自然界の食べ物に青や紫のモノが少ないためです。私たちが思い浮かべる食べ物には赤や黄、緑を含んだ色味の物が多いのです。
また、季節の要素を盛り込んだイベントのチラシの場合は、その季節を思い起こさせる配色が必要です。春なら桜のピンク、夏は鮮やかな緑や空の青、秋は落ち葉をイメージした赤や黄、冬は寒色系などです。
自動車のパンフレットなど「重たい・硬いもの」のデザインを行う場合は爽やかな色を使うよりも、鉄や金属を連想させる重厚感のある黒やシルバーを使うことが多いでしょう。その他にも色を決める要因は多数あります。
感情や重さ/軽さ、性別を表現する色や価値を表す配色もあります。人によってそれぞれの要因をイメージする色は異なりますが、大多数の人が連想できる配色を選ぶことが重要です。

印刷色について

通常印刷はシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの「CMYK」の4色で印刷します
「RGB」は、PCや画面上での見える色のことです。
画面で見た色より印刷で出た色の方がキレイだと思うのは、画面用のRGBで制作してないからということです。
同じチラシデザインなのに色味が違うのは、印刷される紙による事が多いです。
紙には、マット紙やコート紙などいろんな種類があり、また厚みも違います。加えて、印刷所も安い紙やインクがあれば仕入れメーカーを変えますので、以前に印刷したチラシを増刷したら若干色が違う!と思われた方はこれらの原因があるかと思われます。
インクの濃度を毎回ブレなく印刷したいというお客様が時々いらっしゃいますが、どの印刷会社でも対応は難しいと思います。
お客様へ少しでもお安く印刷物をご提供するためインクや用紙の仕入れも都度変えながら経営努力をしておりますので、ご理解いただければと思います。また、仕上がりは季節や温度、湿度によっても変化いたします。

CMYKをパソコンモニターで表示したら?

モニターではRGB、印刷ではCMYKとお話しましたが、CMYKでつくられた画像データをモニターで表示することも可能です。
この場合、RGBの方が表現できる色数が多いため、CMYKでの表現をもとにRGBへと変換され表示されます。
しかし、色の変換はソフトウェアに左右されるため、全てが完璧に変換されるものではありません。
特にスマートフォンのiPhoneではCMYKに対応していないため、本来の色味と異なる表示となるため注意が必要です。

まとめ

上記で紹介した内容は、デザイン・印刷業界では基本的なことですが、デザイン業界に携わる人間ではない限り触れることの少ない情報かもしれません。
ですが、自身には関係のないことだと思わずにこういったことを少しでも知っているだけで、原稿作成やチラシの完成度に変化が出てくるはずです。
例えば、サービスの強みを押さえたチラシにすることで、競合店との差別化が出来ます。
同じ内容のサービスであっても、目立ってわかりやすくキレイなチラシと、よくわからないゴチャゴチャしたチラシだと、やはり前者を選びますよね。
また、しっかりとチラシデザインにこだわることで、「失敗したからもう1度」を無くす事が出来ます。
訴求力のないチラシを何度も撒くのはもったいないですよね。せっかくチラシを作ろうと決意したのであれば、ぜひこだわって取り組んで欲しいと思います。

1枚のチラシで上手に伝えるには様々な角度でお店の事を考えなければなりません。
そこで心が折れて雑なチラシになる前に、一度チラサクにお問い合わせください。
「こんなイメージがあるのだけど、まとまっていない…」「サービスの強みと言われても客観的に見るのは難しい…」など、いろいろと悩まれる部分も多いかと思います。
完璧でなくても構いません。お客様のイメージをデザインに落とし込むのがデザイナーの力の見せ所です。お困りごとはどんどんご相談ください。

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